人工衛星の仕組みを調べた

今日は人工衛星について調べたので、記事にまとめますよ。
記事の内容は、福岡理学部4限目にて登壇した際の内容に加筆、修正したものです。
福岡理学部では、このようなちょっと他のコミュニティではあまり扱っていない先端技術についてもよく扱っています。
興味を持たれた方は福岡理学部のコミュニティページを覗いてもらえるとうれしいです。


rigakubu

今回紹介するのは超小型衛星です

さて、人工衛星と言われると先端技術の塊で、私たちのような一般人には関係ない世界だと思ってしまいますね。
ある意味ではそれは正しくて、GPS衛星や気象衛星みたいな「いかにも」な人工衛星は、イメージ通り素人ではまったく手の届かない世界です。

人工衛星

しかし、実は人工衛星といってもいろんな分類があります。
例えば重さでは、大まかに4種類の分け方があります。
この記事で話題にするのは「超小型人工衛星」と言われるカテゴリの衛星で、主に教育や実験に使われます。
記事を読み進めていただければおいおい分かってもらえると思いますが、超小型人工衛星なら一般人でも十分作成できます。


超小型といってもむずかしいんでしょ?

と言われても、人工衛星を作るなんてイメージできないですよね。
なので順を追って、超小型衛星についてまとめていきます。


人工衛星の大まかな構成

まずは人工衛星がどのような出来ているのかについてです。
これは超小型衛星だけでなく、どの人工衛星もおおむね同じ構成です。

人工衛星全体を一番大雑把に区切ると、「ミッション部」と「バス部」に分かれます。

スクリーンショット 2018-05-22 5.57.53

ミッション部は、レーダーや監視装置など、人工衛星に与えられた任務(ミッション)のために必要な機材で構成されています。
ここは各衛星ごとに千差万別で、どれもだいたいこんな物だ、と言える最適解はありません。
「ああ、ミッション部は監視や観測をするための機材が大体積んであるところだよね」くらいに思ってもらえればいいかと。

人工衛星ーアンテナ

バス部は、人工衛星として活動するために最低限必要となる機能を担当しています。
ここの構成はどのような人工衛星でも似通っています。
バス部内の更に詳細な区分と、使われているパーツの例は下の画像のようになっています。

スクリーンショット 2018-05-22 6.01.26

画像を見てもらえば分かるように意外と、知らないパーツだらけということもないですね。


部品とかどこで買うの?

とはいえ、普段から工作とかをしている人でない限りパーツをどこで買えばいいかなんて分かりませんよね?
近所にパーツ屋さんがある人の方が稀ですし、仮にあったとしてもどのパーツが使えるのかなんて普通の人には分かりません
一昔前であればここで話が終わっていたんでしょうけど、現代ならそれでもなんとかなるんです!


通販を使おう

なんと、超小型人工衛星用のパーツを専門に販売している通販サイトがあるんです。
CubeSatShopというサイトで、超小型衛星に必要なパーツはここで一通り揃えることができます。

cubesat

なんなら、バス部の完成品まで売られています。

バス部

打ち上げ費用

通販等も活用して超小型衛星が完成したとすると、こんな感じになります。

完成品

さて、こうして衛星が完成したとしても、地面に置いておいたらただの高価な漬物石です。
衛星は作ったら打ち上げなきゃですね。

実はJAXAは「相乗り超小型衛星打ち上げ」という機会を提供してくれています。
JAXAが大きな衛星を打ち上げる時に、空いたスペースに載っけてくれるというものです。
「相乗りならもともと空きスペースだし、安上がりに打ち上げられるっしょ!」と思って料金のページを見てみると。

jaxa-price

「お、2万7千円から?JAXA良心的〜」
なんて思ってたら単位が千円でした。

最低2700万円から...
とても個人で払える金額じゃない...

と、諦めそうになったのですが、JAXAの資料をよく見てみると。

jaxa-free

無償!!!!!!!

rocket

当然、有償の打ち上げよりも審査は厳しくなるのですが、無償ですよ無償。
しっかりとミッションを考えて、チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。


いけそう

さて、ここまで読んでいただければ、一般人による超小型衛星の打ち上げは不可能ではないと納得していただけるのではないでしょうか。
実はこれは夢物語ではなくて、実際に実現させようと活動されているグループがあります。
「リーマンサットプロジェクト」というグループで、一般の方たちが"趣味で"宇宙開発をされています。

riman

「サラリーマンの、サラリーマンによる、サラリーマンのための民間宇宙開発」
すごい響きですね。

しかもリーマンサットプロジェクトではただの趣味に留まらず、既に超小型衛星の打ち上げが決定しています。
一般人の集まりが、立派に宇宙開発をできているということになりますね。

もともとは飲み会で「宇宙を目指そう」と盛り上がったのが原点なんだそうです。
そこから実際の打ち上げまで辿り着いたということなので、なんだか希望をもらえますね。


おわりに

いかがでしたでしょうか?
「宇宙開発」なんて夢のような話でも、真剣に追いかけ続ければ叶うこともあります。
今回リーマンサットプロジェクトを知って、私も勇気付けられました。

今回の記事は、福岡理学部のコンテンツのほんの一部です。
もしこの記事を気に入っていただけたら、ぜひ次回のイベントにご参加ください!